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繰り返しグループ(非単純定義域)
非正規形とは、繰り返しグループを含む状態のことです。
この「繰り返し」は,データの中身を言うのではなく、
テーブルの構造に対して使用している言葉です。

この「繰り返し」ということばはとても誤解を生みやすいようです。

たとえば、エクセルなどにデータを入力するとすると、
たいていは第一正規形で入力することになります。
この際、何度もおなじ項目におなじ内容を入力することになります。
その何度も入力する項目が「繰り返し項目」なのではありません

データベースシステム概論」C.J.DATE著、丸善刊
索引に「繰り返しグループ」という単語がありました。

階層レコード型は、単一のAフィールドと、Bの繰り返しグループ(repeating group)とから構成され、繰り返しグループは、aのフィールド、bのフィールド、cのフィールドから構成されている。
(A,B,a,b,cには具体的な名称が入ってました)
というような表現をしてありました。
非正規形は、ここでいう階層レコード型のようなものだな、とおもいました。

やや強引ですが、

「関係(Relation)」=「2次元表形式のデータの集まり」=「表」
「属性(Attribute)」=「項目」=「列」=「表の縦軸」
「組(Tapple)」=「行」=「表の横軸」

とすると、
繰り返し項目」とは「データの繰り返し構造をもつ列(属性)」でしょうか。

検索で引っかかったページ、http://www.scs.carleton.ca/~mengchi/3005/day.3
によると、

 atomic value =「内部構造のない値」
 ドメイン=「atomic value の集合(set)」
 ドメインの所有物(要素)は、複数の属性に属することができる。

となっています。

データベース技術 新版(専門分野シリーズ)」(ITEC)によると、
非正規形とは、

関係の属性の定義域が、その集合のなかにさらに集合を含んでいる場合がある。これを非単純定義域といい、関係が非単純定義域を含むとき、この関係を非正規形という。
(中略)
一方、属性の定義域の集合の中に集合を含まないものを単純定義域といい、次に述べる第1正規形以降の正規形はすべて単純定義域からなっている。

と、やや概念的ですが、わかりやすい解説がありました。
by nwdb | 2004-11-01 08:29 | データベース
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